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香港芸術館はこの11月に、総工費9億3000万香港ドルの3年にわたる拡張工事を経て、リニューアルオープンを迎えます。
譚美児総館長によりますと、拡張後の芸術館には新たに展示ホール5つが増え、展示空間が7000平米から1万平米に拡大されるということです。展示ホールの天井の高さも3.5メートルから9メートルにまで上がり、ゆったりとした空間になっています。同館で開くほとんどの展覧会を、市民向けに無料開放するということです。
工事着工に伴う3年前の閉館当時からすでにあった「呉冠中展覧ホール」と「至楽楼中国書画展示ホール」は、リニューアル後は4階に移動して展示を続けるほか、地元アーティストの作品にフォーカスする常設の芸術ホールが新規にオープンします。
リニューアル後の芸術館の外壁は、ビクトリア湾の波の要素が融合したデザインとなっています。また、新しい展示ホールにはフロアごとに一面ガラス張りの壁があり、ビクトリア湾を一望できるようになっています。プロジェクト担当者である特区政府建築署の馮慧雯シニア建築師は、こうしたデザインは芸術館と周囲の建築との関係性を深め、観光客の目を引いて入館に結び付けることができるとしています。
香港芸術館は中国文化の精髄の保護と香港の美術文化の向上をモットーに1962年に設立され、収集品は1万6000件を超えているということです。(Yan、謙)
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